電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月28日120628_01 アルプス電気 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 自動車機器用

面実装タイプの車載向け地デジ・フルセグTVチューナ


 アルプス電気は、車載向け地上デジタル放送用フルセグTVチューナで、業界最小、業界初の表面実装タイプの「TSVNシリーズ」を開発、このほど量産を開始した。

 TSVNシリーズは、フルセグ4ダイバーシティ対応チューナで、サンプル価格は税込み5千円。量産は同社の角田工場(宮城県角田市)で、12月には月産5万個を予定している。

 車載用TVチューナには、これまで求められてきた高受信感度、車載の各種モーターなどによるノイズへの耐性に加え、ハイブリッドカーや電気自動車に対応するため、低消費電力の要求が強くなっている。

 また、車載用TVチューナが搭載されるカーナビゲーションへは、多機能化などによって車載機器内の部品点数が増加したことで、これまで以上に実装面積の縮小や小型化などが求められている。

 アルプス電気は、これら市場ニーズを受けたフルセグTVチューナを開発し、市場へ提供してきた。最初の2モジュールで構成する製品から1モジュール化、さらに小型化を進め、今回の新製品は4世代目。

 新製品では、フルセグ4ダイバーシティ対応チューナとして業界で初めて表面実装に対応し、実装機対応による生産ラインの自動化に貢献するとともに、消費電力を従来品の30%減となる1.55Wに抑えるなど低消費電力も実現している。

 同社がこれまで培ってきた高周波回路技術により、回路間の干渉を抑えたことで、ITS(ETCに代表される高度道路交通システム)で使用される電波からの妨害や各種ノイズへの耐性強化を図りながら、23×25×3.1ミリメートルの小型化を実現。実装面積で従来品比70%減、容積比で同85%減を達成した。

 開発に当たっては、フィールドでの安定した受信特性を確保するため、実車走行によるフィールドテストを繰り返し行い、その結果を設計にフィードバックした。その結果、ISDB―T対応の製品として、業界最高水準の受信感度マイナス89.5dBm(標準)も達成した。

 ほかの仕様は、受信チャンネルUHF13―62、出力フォーマットTSシリアル(2系統フルセグTS出力)。


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