17ミリ角x5ミリの超小型・薄型DCファンモーター「F17FAシリーズ」

　日本電産コパル電子は、17ミリ角×5ミリメートルの超小型・薄型DCファンモーター「F17FAシリーズ」を今月から販売開始する。

　新製品は、より少ない回転数で高風量化を図った製品。小型化が進むDVCや小型プロジェクタなどの映像機器、パソコン周辺機器、モバイルPCなどの情報・通信機器向けに開発したもの。

　従来の超小型ファンは、風量確保のために1万rpm以上の高速回転が必要なため、騒音に難点があったが、新製品は回転数７千ｒｐｍで風量0.01立方メートル／minと、騒音を改善しつつ高風量を実現。厚さ5ミリメートルと薄く、製品内部の隙間に設置可能。基板ICのスポット冷却に大きな効果（マイナス20度C）が得られることで差別化を図っている。

　新製品は、モーター部をコンパクトにし、理想的なケース形状／羽根形状とすることで高風量・低騒音を実現した。

　従来のファンは、羽根の抜け止め用カバーが必須で、これが風量ロスや騒音の劣化につながっていたが「F17FAシリーズは羽根の抜け止め構造を開発し、カバー不要とした。加えて、ソフトスイッチセンサー内蔵ＩＣを新たに採用した」（同社）。

　定格電圧で、さらに回転数をアップした高風量タイプにも対応可能。FG信号、STOP信号出力も対応できる。定格電圧3.3V。騒音5デシベル（at1ミリメートル）。製造は日本電産コパルが行う。

　サンプル価格は2千円。販売目標は当初月間１万個、3年後に月間5万個以上の販売を目指す。