高感度で2.33分の1型16メガpxl SmartFSIイメージセンサー

　パナソニック　デバイス社は、業界トップレベルの3200el/lx/sec/平方マイクロメートルの高感度を実現した２.３３分の１型16メガピクセルSmartFSIイメージセンサーを開発し、今月から量産を開始する。スマートフォン、コンパクトデジタルカメラ、ムービーでの高感度化、低ノイズ化、薄型化ニーズに応えた。

　高感度化と画質の均一性とを両立した新ＭＯＳイメージセンサー「Smart　FSI」の第2弾。昨年１１月にデジタルカメラ向けに量産を開始した14メガピクセル品に比べ感度をさらに上げるとともに、暗い場所での撮影課題となるノイズを約70％低減した。消費電力もフルHD動画撮影時で約30％削減した。

　画素の周りを反射鏡の役目をする光隔壁で取り囲み、光導波路を通してフォトダイオードに導く独自の集光構造の最適設計で高感度化と画質の高い均一性を実現。独自の集光構造の採用で、レンズとイメージセンサーの距離を小さくできるため、カメラモジュールの薄型化を可能にした。

　また、拡散プロセスを見直し、画素アンプのノイズを抑えた。ノイズ除去回路設計に新ノイズ除去関数を導入することでノイズ除去性能を向上した。これらによりイメージセンサーから出るノイズを同社従来品より約70％低減した。 　ダイナミックレンジを犠牲にせず、画素信号を加算する独自の駆動方式を採用している。低電圧化とダイナミックレンジを両立させる新回路構造を搭載した新開発のアナログ／デジタル変換回路を用いて、フルHD動画撮影時の消費電力を同社従来品に比べ約30％削減した。