スマートグリッド向け雷サージ対策用バリスタとガスアレスタ

　TDKは、スマートグリッド向けに雷サージ対策用のバリスタとガスアレスタをフルラインアップした。太陽光および風力発電から蓄電設備、充電設備、さらにはスマートメーターまで、保護素子として拡販していく。

　バリスタとガスアレスタは、スマートグリッドにおける電力線の雷サージから信号ラインのサージ対策として利用するもの。

　バリスタは、難燃性、不燃性バリスタ「S/SNFシリーズ」をはじめとして、サーマルフューズ付きバリスタ「ETFVシリーズ」、ストラップ／ブロックバリスタ「LS/Bシリーズ」などを品ぞろえしている。

　その中でSNFシリーズは、EV、PHEV車載充電器向けとしても100/200VACライン用も販売する。シリコン樹脂コーティングで不燃性を実現したもので、UL1449第3版Type2／Type3対応が可能。また、耐熱125度C対応の高温度衝撃性を有している。 　ガスアレスタは、幅広い電流耐量に対応が可能な製品をラインアップ（25―100kA、8/20μs）。バリスタと同様にEV、PHEVの車載充電器を雷サージから保護するガスアレスタもEHVシリーズとして販売している。

　同シリーズは、φ6×7ミリメートルとコンパクトサイズでありながら、直流放電開始電圧3600V±20％、5kA1回、3kA3回という高い電流耐量、耐電圧AC1800V１秒間保証などを有する。

　こうしたバリスタ、ガスアレスタは、既に欧州市場をはじめとする海外市場における電力の送電、配電、蓄電、充電といった分野で豊富な販売実績がある。

　日本市場では原発事故以降、新しいエネルギーの在り方が模索され、雷サージ対策の用途が拡大すると期待されている。 　同社では、バリスタとガスアレスタを保護素子として最適な利用を提案していく。