120607_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
6月7日 |
120607_02 |
アナログ・デバイセズ |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
MEMS技術使用の超低消費電力3軸加速度センサー
米アナログ・デバイセズ社(ADI)は、MEMS技術を使用した3軸加速度センサーとして、消費電流を従来比5分の1程度に抑えた超低消費電力品「ADXL362」を発売した。100ヘルツ のデータレート動作時の消費電流2μAを実現。バッテリ寿命を大幅に延ばすことができ、電池交換などの保守に手間の掛かるセンサー端末などでの需要を見込む。
同社日本法人の高田幹也ディレクターは「大幅な低消費電力化を実現したことで、応用市場が大きく広がるだろう」とし、数年から10年程度という長期間に渡り、電池駆動で常時計測が必要な用途を中心に拡販を行っていく方針。
新製品は、重力や傾き、生体の動き、低周波振動を検知するための3軸加速度センサーで、主に100ヘルツ 程度以下のデータレートを対象にする。バッテリ駆動機器などのニーズに対応し、従来に比べて、大幅な低消費電力化や、システムレベルでの電力消費削減を実現する機能を搭載した点が特徴。
消費電流は、従来の3軸加速度センサーが10μA単位だったのに対し、新製品は2μAと大幅な低消費電流化を達成。ウェイクアップモード(外部へのデータ出力をせずに6ヘルツ でデータサンプリングを行う動作モード)時の消費電流も300nAに抑える。さらに、スリープ時は10nAを実現している。
また、システムレベルの低消費電力化を実現する機能として、しきい値割り込み機能を搭載。ユーザーが設定したしきい値に対し、加速度が上昇や下降した場合に自動的にプロセッサなどホスト側に対して割り込みを発生させるもの。平時はホスト側を休ませ、動きを検出した場合にだけ、ホストを動作させるといった「モーションスイッチ」として利用できる。
新製品は、温度センサーも内蔵するほか、128個の加速度・温度データを保持できるデータバッファも備えており、ホスト側からの読み出し頻度も少なく抑えられる。分解能は12ビットで、最低1mGの加速度を検出できる。
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