実装12ミリピッチで脱着容易な簡易脱着同軸コネクタ

　SMKは、容易に脱着可能で、狭ピッチ実装に対応した簡易脱着同軸コネクタを開発した。今月から販売開始。 　携帯電話基地局や測定器などの機器間接続用に広く使用されるSMAコネクタは、プラグとジャックレセプタクル接続の際にねじで締め付ける構造のため、工具（トルクレンチ）を使う必要がある。

　これに対し、同社の簡易脱着同軸コネクタは工具なしで簡単に脱着できる。プラグをジャックレセプタクルに挿入し、手で回すことで完全ロックでき、反対に回して抜くことができる作業性の改善を実現した。トルクレンチが入るスペースの確保が必要ないため狭ピッチでの実装が可能。

　プラグの使用周波数はDC―18ギガヘルツ　までをカバーし、SMAと同様の高周波特性を備える。実装ピッチは12ミリメートル（通常SMAは16ミリメートル以上）が可能で、機器の小型化に貢献する。

　ジャックレセプタクルはMIL―C―39012（SMA）に準拠し、簡易脱着同軸コネクタのプラグのほか、SMAコネクタのプラグとの嵌合も可能。RoHS指令適応品。用途は、携帯電話基地局、計測器など。

　サンプル価格は、5千円。生産能力は各月産10万個。

　公称インピーダンス50Ω。電圧定在波比は、プラグ1.3以下（DC―18ギガヘルツ　）、ジャックレセプタクル1.3以下（DC―10ギガヘルツ　）。使用温度範囲-55―+125度C。適合ケーブル（外径）はセミリジット同軸ケーブル／セミフレキ同軸ケーブル（0.141/0.085インチ）。嵌合寿命500回。

　今回の簡易着脱同軸コネクタは、今月6日から「SHINAGAWA　GOOS」で開催される同社技術展「b2012」に展示される。