基幹系ネットワーク向け恒温槽付き水晶発振器（OCXO）

　日本電波工業は、移動体通信の通信トラフィックの増大と通信速度の高速化により増設が見込まれる小型基地局や、光通信機器などの基幹系ネットワークに向けた、九つの標準周波数（10、12.8、13、19.2、20、26、38.4、38.88、40メガヘルツ　）をそろえた小型、低消費電力、高安定のOCXO（恒温槽付き水晶発振器）を開発した。

　小型化と同時にOCXOに求められる最高の信頼性を確保するため、独自の水晶発振回路とデジタル信号処理技術を融合させた高精度温度制御回路技術を導入。14.6×9.7×6.5ミリメートルという最小レベルのサイズながら、-40―+85度Cの広温度範囲で世界最高レベルの周波数温度特性±20ppbを実現した。

　また、標準周波数のサンプルを迅速に提供できることに加えて、独自の回路構成により標準周波数以外の要求に対しても、短納期対応を可能にした。