移動体通信基地局向け位相雑音特性に優れるVCXO

　日本電波工業は、通信伝送容量の増大および高速化への対応が見込まれる移動体通信小型基地局向けに、小型で世界最小レベルの位相雑音特性を持つ電圧制御水晶発振器（ＶＣＸＯ）を開発した。

　新製品は、独自の回路技術により、位相雑音特性マイナス１２８ｄＢｃ／ヘルツ＠１キロヘルツ（従来比約１０ｄＢｃ改善）、位相ジッタ１７３ｆｓ（同約６０％以上改善）を実現し、通信品質の維持・向上に貢献できる。

　また、外部から印加する電圧によって発振周波数を可変させた際にも位相雑音特性の変動幅が少ないという特徴を持ち、しかも要求に合わせて周波数可変範囲は１６パターンの中から選択できる。

　さらに全ての回路部品を１チップＩＣに取り込むことにより、信頼性の向上と低消費電力を実現した。

　周波数範囲は６０メガ―２００メガヘルツ。サイズは７×５×１.８ミリメートル。電源電圧は３.３Ｖ、消費電流は６０ｍＡ。