Lexanポリカーボネート材料の製品ポートフォリオ拡充

　ＳＡＢＩＣイノベーティブプラスチックスは、Ｌｅｘａｎ（レキサン）ポリカーボネート（ＰＣ）材料の製品ポートフォリオを拡張し、「Ｌｅｘａｎ　ＣＦＲ（透明、難燃性）コポリマー」および３種の新たな「Ｌｅｘａｎ　ＬＵＸ樹脂グレード」を発表した。

　Ｌｅｘａｎ　ＣＦＲコポリマーは、家電メーカーが求める透明で高い環境性能を備えた難燃材料への需要増に対応するもの。新しいＬｅｘａｎ　ＬＵＸ樹脂グレードは、導光板やレンズなどに用いられるＬＥＤ（発光ダイオード）用途で優れたソリューションを提供する。

　家電製品は小型化と薄肉化が進み、これまで以上に薄肉成形が可能な優れた難燃性を持つ新材料が求められている。

　Ｌｅｘａｎ　ＤＦＲコポリマーは、１.０ミリメートル厚までＵＬ９４Ｖ―０基準、また３.０ミリメートル厚でＵＬ９４　５ＶＡ基準に準拠する。非臭素、非塩素、非リン酸、非テフロンでの難燃システムによりＲｏＨＳやＴＣＯ９９インターナショナル、エコフラワーなどの主要な環境基準に準拠し、環境対応ソリューションとして有効。

　用途は、電気製品用透明ハウジング、冷蔵庫などの家電製品筐体、電機設置部品（ディスプレイパネル、ボタン、スイッチ、装飾部品）など。Ｌｅｘａｎ　ＣＦＲのＵＬ５ＶＡおよびＵＬ　Ｆ１準拠グレードを組み合わせることで、電気自動車の充電ステーションなどの屋外用途での利用もできる。

　新しいＬｅｘａｎ　ＬＵＸグレードの「ＬＵＸ２１１０Ｔ」「ＬＵＸ２０１０Ｔ」「ＬＵＸ２９１０Ｔ」の各樹脂は、標準ＰＣに比べ熱老化を生ずる環境で優れた初期色彩、色安定性および光透過性を提供し、次世代ＬＥＤ照明用プラスチックでの課題に対応する。