120425_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月25日 |
120425_01 |
京セラ |
変換部品 |
記録/再生部品 |
一般産業用 |
世界最速1200x1200dpiの高解像度インクジェットプリントヘッド
京セラは、写真入りの印刷物用に適した80メートル/分の世界最速1200×1200dpiの高解像度インクジェットプリントヘッド(IJPH)を開発し、12年末からサンプル出荷を開始する。13年度中に鹿児島国分工場で量産を予定。
新開発のIJPHは、水系インク用の「KJ4B―Zシリーズ」。印刷速度は業界従来品の2倍以上に高速化。有効印刷幅も圧電方式としては世界最大の108ミリメートル(4インチ)を実現。幅広印刷時にヘッドの使用本数を減らせることから印刷機器設計が容易になり、実装工程の負荷を低減、コストダウンが可能。
1200×1200dpiIJPHの商品化は、京セラとしては初めて。同社従来品は水系インク用とUVインク用の600×600dpi。「デジタルプリンティング市場で約3割を占めると言われているDM、カタログなどの販促用印刷物市場を中心にサイネージやフォト、フォトブック市場も対象にしてデジタルプリンティングの市場開拓を進める」(同社)と言う。
同社が得意とする請求書、使用明細書、ビジネスフォーム、マニュアルなどの商業印刷市場向けに今月から量産を開始した有効印刷幅4.25インチの600×600dpiのIJPHと合わせてIJPH事業の売上げ拡大のエンジンにしていく。
インクの吐出を制御する圧電アクチュエータの圧電材料および構造、インクの流路構造などを改善。一つのインクノズルから最大約6万4千滴/秒(駆動周波数64キロヘルツ )のインクの吐出を可能にした。また、インクノズルの高密度設計により一つのヘッドに5120個のノズルを配置し、約3.3億滴/秒のインクを吐出。1200×1200dpiで80メートル/分の世界最速印刷を実現。最小のインク液滴を2ピコリットル以下にでき、高精細な印刷を可能にした。
インク吐出回数の駆動耐久性能は従来品と同等以上。外装封止構造により商業印刷で求められる信頼性を向上した。
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