120423_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月23日 |
120423_04 |
トレックス・セミコンダクター |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
コイルとDC/DCコンバータICを入れた降圧型「microDC/DC」2機種
トレックス・セミコンダクターは、コイルとDC/DCコンバータICを1パッケージ化し、価格競争力を高めた降圧型「microDC/DC」(2種)を開発した。2.5×2.15×1.05ミリメートルと小型/薄型サイズを実現。LDO(ロー・ドロップアウト)レギュレータと同等の実装スペースで、高効率のDC―DCコンバータを導入できる。
同社は、DC―DCコンバータとコイルを一体化したデバイス「microDC/DCシリーズ」を2年ほど前から展開。コイルを一体化することで、電源回路をLDO並みに簡素化できるほか、不要輻射ノイズを大幅に軽減できるといった利点から、モバイル機器などの用途で高い評価を得てきた。
今回の新製品2種(XCL208/同209)は、従来のmicroDC/DCから大幅に構造を見直したもの。従来は、パッケージ化されたDC/DCコンバータIC上にコイルを覆い被せて一体化していた。
新製品では、ICチップとコイルを積層、封止したパッケージ内蔵型を採用。従来の一体型構造では、特殊なコイルや一体化工程が必要だったが、今回の内蔵型では汎用コイルを使用でき、製造工程数も減少。従来品に比べ、製造コストを抑えることに成功。同社は「パッケージに内蔵可能な小型汎用コイルが開発されたことで、新製品が実現できた」としている。
新製品は、最大負荷電流400mAの電源が構成可能。動作電圧は1.8―6.0Vで、出力電圧は0.8―4.0V(0.05Vステップで選択可能)。出力精度は±2%。発振周波数は3.0メガヘルツ (±15%精度)。動作モードは、XCL208がPWM制御、同209がPWM/PFM自動選択制御となっている。
同社では、小型化や価格要求の強い無線モジュールをはじめ、各種モバイル機器への提案を行う方針。また、microDC/DCの展開としても、今回同様のコイル内蔵タイプ品としてより高負荷電流対応品や小型品の開発を行う。同時に従来の一体型タイプでも、より大型コイルを搭載でき、輻射ノイズを抑制できる利点を生かした高付加価値品を開発、展開していく方針。
|