120416_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月16日 |
120416_02 |
シャープ |
半導体素子 |
イメージセンサー |
一般民生用 |
DSC向け2.3分の1型イメージセンサで20M画素のCCD
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シャープは、CCDイメージセンサー事業を拡大する。コンパクトデジタルカメラ(DSC)向け2.3分の1型イメージセンサーで2千万(20M)画素の高画素CCDを業界トップを切って8月に市場投入。11―14年年率8.3%の成長が期待できるとみている新興国市場を中心にコンパクトDSC用需要を取り込み、CCDのシェア拡大を図る。すでに販売しているCCD出力回路用バッファIC、タイミングジェネレータ、Vドライバ、CDS/PGA/ADCとセットにしたシステムソリューション提案を進める。
藤田直哉電子デバイス事業本部センシングデバイス事業部副事業部長は「世界のDSC市場の約8割がコンパクトDSCになっている。DSCは11年から14年にかけて年率3%成長し、14年も約7割がコンパクトDSCでボリューム市場に変わりはない。11年でコンパクトDSCの約7割がCCDで、CCDは今後も安定需要が見込める。新興国を中心に堅調な市場拡大が予想されるコンパクトDSCのCCD需要を高画素の20M品を投入し、大きくシェアを伸ばしていきたい」と言う。
同社では、コンパクトDSCにおける20M画素の比率が13年に10%、14年には25%に増えると予想。これまでコンパクトDSC用2.3分の1型CCDで同社を含め16M、CMOSで18Mだった最高画素を20Mに高めたCCDを開発した。4月26日にサンプル出荷し、8月から月産20万個で量産を開始する。福山工場と国内協力工場で生産する。
コンパクトDSC、デジタルビデオカメラ(DVC)用高画素CCDと得意の監視カメラ、車載カメラ向け高感度CCDで11年10月にCMOSも含めて累計出荷数量が9億個を突破したイメージセンサー事業を拡大していく。
新開発の20MCCDは画素セルサイズを1.20マイクロメートル角と、同社従来品の16Mより約20%小型化し、業界最高の20Mを実現した。16Mと同じ感度105mV.スミアマイナス86デシベルの高感度、720p/30fpsのハイビジョン出力対応。フォトダイオードのn層の面積を深さ方向に拡大。光電変換領域を同社16M品より10―15%広げ、光電変換効率も同10―15%上げた。
また、有機系マイクロレンズの曲率も16M品より5―10%上げ、マイクロレンズ周辺の光もフォトダイオードに十分集光できるようにした。シミュレーションとプロセス技術により変換出力回路で変換した電荷にノイズを乗せない低ノイズ化の回路構造最適化技術も用いた。 |