120404_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月4日 |
120404_02 |
ソアリス |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般民生用 |
交流電源から直接LED点灯できるLEDコントローラIC
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ソアリス(横浜市港北区)とNSセミコン(東京都千代田区)は、韓国のライトグリーン社と共同で、商用の交流電源から直接、LEDを点灯できるLEDコントローラICを開発し、4月からサンプル出荷を開始する。
LEDのちらつきを抑える「位相分割制御」により、電解コンデンサレスで安定したLED駆動を実現する。サンプル価格は300円。
開発したLEDコントローラICは、LED駆動用FETが外付けで、12Vから265Vまでの交流(AC)、直流(DC)の入力で使用する各種LEDに対応する。その最大の特徴は「位相分割」という、交流電源でもちらつきを抑えながらLEDを駆動する制御方式を実現した点にある。
LEDのAC駆動は、商用の電源をそのまま使用でき、AC―DC変換回路などが不要。小型、低コスト、高い電力効率のLED照明を実現できるという長所がある。その一方で、電圧の昇降を繰り返すACの特性により「LEDがちらつく」という大きな課題を抱える。
ちらつきを防ぐには、電圧が低下しLEDが点灯しない部分の電力を、コンデンサで補う方法が最も容易だ。だが、大容量のコンデンサが必要になり、LEDよりも大幅に寿命の短い電解コンデンサを使わざるを得なかった。
開発したICは、点灯させるLEDを4グループに分け、グループごとに駆動させる位相分割制御を実現。この制御により、より低い電圧でも部分的にLEDを点灯させることができ、ちらつきの原因であるLEDの消灯時間を大幅に短くできる。
加えて、消灯時間が短くなったため、小容量コンデンサーでも不足電力を補うことが可能になる。「調整次第で、1μF程度の低コストのセラミックコンデンサでも消灯を防ぐことが可能」(ソアリス)とする。
ICのサイズは、5ミリメートル角(32ピン)と小さく、システムサイズの小型化にも貢献する。PWMによる調光制御に対応するほか、照度センサーからの入力でマイコンレスの自律調光機能も備える。
3社では、LED電球向けにFET内蔵型のLEDドライバーICを年内に開発する予定。「FET内蔵により4―5点の部品点数で電球を実現できる」(同)とする。
新製品は、半導体・LED照明などを扱う商社・NSセミコンが企画し、半導体設計専門のソアリスが設計。ライトグリーン社が製造元として販売を行う。なお、国内ではNSセミコンが販売を実施する。 |