電流制限機能搭載の36V入力5A降圧レギュレータ

　リニアテクノロジーは、プラスマイナス１０％の高精度で調整可能な電流制限機能を搭載した３６Ｖ入力の５Ａ降圧μＭｏｄｕｌｅレギュレータ「ＬＴＭ８０２６」を発売した。車載、医療、産業機器など２４Ｖや１２Ｖ電源を使う用途向け。価格は１千個購入時１２５８円から。

　ＬＴＭ８０２６は、ＤＣ／ＤＣコントローラ、パワースイッチ、パワーインダクタ、補償回路などを表面実装パッケージに集積した同社独自のモジュール製品「μＭｏｄｕｌｅレギュレータ」。電流制限機能により、入力電源から引き出す最大電力を設定して、過電流状態による入力電圧の降下を防げる。

　複数の新製品の出力を並列接続した構成では、各コンバータの入力電源の制限に合わせて、最大電流制限を個別に設定することで、出力電力を最大限に得られる「不平衡電力分担」を可能にする。一般的なレギュレータの電流分担は、各入力電源が等しい電力を負荷に供給するため、供給電力が最も小さい入力電源に制限される。

　電流制限は、電圧を印加するか、抵抗分割器を使って調整できる。ＬＴＭ８０２６や負荷が過熱状態にならないように保護するため、サーミスタを使い接合部温度や周囲温度の上昇に伴い電流制限レベルを自動的に下げることもできる。

　入力電圧範囲は６―３６Ｖで、１個の抵抗で１.２―２４Ｖの安定化出力電圧を設定できる。３.３―１２Ｖ、２Ａ出力で８９％の効率を実現。１１.２５×１５×２.８２ミリサイズのＬＧＡパッケージを採用している。