300Aの大電流対応のフローティング構造プラグインコネクタ

　ヒロセ電機は、蓄電池やスマートグリッドなど次世代のエネルギー分野に照準を合わせた製品の拡販に力を入れている。先日開催されたエネルギー関連の展示会にも初出展し、大電流用コネクタなどを訴求した。

　展示会でも注目を集めていたのが、大電流用プラグインコネクタ「ＰＳ２シリーズ」。

　３００Ａの大電流に対応した電源端子と、５Ａの信号端子の複合コネクタで、フローティング構造により容易なプラグイン接続が可能だ。

　電源端子に多数の接点を設けて通電による発熱を抑制。フィンガープロテクト用キャップを備えたほか、シーケンス信号端子を用いて嵌合状態を検知するなど安全設計が施されている。

　そのほか、大電流防水コネクタや産業機器向け給電コネクタなども展示し、電源周りの幅広いニーズに対応する。

　エネルギー分野の営業を担当する手塚重雄課長は「スマートグリッドなど電流容量の大きな分野は、これからの市場。特に蓄電池周辺には力を入れており、開発体制も整え始めた。産業分野において同軸コネクタなどでは実績があるが、これからは枠を広げて提案に注力する。持っているノウハウを生かし、ヒロセ電機らしさをスマートグリッドの分野でも出していきたい」と話している。