携帯電話向け高周波パワーアンプ用DC-DCスイッチングコンバータ

　日本テキサス・インスツルメンツ（日本TI）は、携帯電話の高周波パワーアンプ用DC―DCスイッチングコンバータ製品として、LM3242およびLM3243の2品種を追加したと発表した。

　両製品は量産中で、LM3242は9ピンのマイクロSMDパッケージで供給され、１千個発注時の参考単価は0.76ドル、LM3243は16ピンのマイクロSMDパッケージで同じく0.95ドル。

　新製品は、携帯電話に使用される高周波パワーアンプの出力電力の動的な最適化を実現することで、電池の消費電流を50％以上削減する。これに伴って、パワーアンプの温度上昇を30度Ｃも低減。製品自体の電力変換効率は95％という高い値を実現している。

　主な仕様は、入力電圧範囲2.7―5.5V、出力電圧0.4―3.6Vの降圧型。最大出力電流はLM3242が750mA（バイパスモード時は1A）、LM3243が2.5A。スイッチング周波数はLM3242が6メガヘルツ　、LM3243が2.7メガヘルツ　。保護機能として、過電流保護や過熱保護を備えている。