120305_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月5日 |
120305_01 |
テキサス・インスツルメンツ |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般産業用 |
FRAM内蔵の低消費電力16ビットマイコン「MSP430」
日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は、低消費電力16ビット マイコン「MSP430」で、内蔵メモリーにFRAMを採用した第2世代製品群「ウルヴァリン」を開発し、6月からサンプル出荷を開始する。
同製品は、FRAMの低消費電力性、高速性に加え、前世代から改良した低リークプロセスにより、電池駆動機器の長寿命化に貢献する。
MSP430は、超低消費電力性能を重視した16ビット マイコン。11年には、フラッシュメモリーに比べ、消費電力が250分の1で、書き込み速度も160倍以上の速度を誇るFRAM(強誘電体メモリー)を搭載した製品「MSP430FR57XX」の展開もスタートしていた。
発表したウルヴァリン(型番=同FR58XX)は、前世代品から製造プロセス技術を刷新。新たに、リーク電流(漏れ電流)対策を施した130ナノプロセスを開発適用した。これによって、リーク電流は前世代比10分の1以下に低減し、動作電力も15%程度抑えることに成功。新プロセスに対応した30以上のデジタル、アナログの周辺回路も開発し、各製品に搭載する。
その結果、待機時消費電流は360nA、動作時消費電流も1メガヘルツ 当たり100μAと、いずれも業界最小水準の値を達成した。12ビット ADコンバータ部の消費電流も75μAなど、周辺回路部の低消費電力化も実現している。
低消費電力に加え、高速性、ほぼ無制限の書き換え耐性というFRAMの特徴から、同社では頻繁にデータ記録が必要で電池交換なしに10年以上の動作が要求される電子メーター、やワイヤレスセンサー端末などの用途での採用を見込んでいる。
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