車載用HDMIタイプＥコネクタ「MX50/53シリーズ」

　日本航空電子工業は、車載用HDMIタイプＥコネクタ「MX50／53シリーズ」を開発した。

　近年、車内へのブルーレイプレヤーなどエンターテイメント機器の搭載や、スマートフォンなどのデジタル携帯端末接続を求める声が強まっている。こうしたニーズに対応し、車載機器向けHDMIコネクタの規格であるタイプＥに適合したコネクタを開発した。

　高速伝送であるHDMI伝送性能を満足させながら車載要件を考慮し、車載向けに専用開発したシールド電線の採用などで機械的・環境的性能を両立させている。

　特徴は、横ピッチ1.5ミリメートル、２列の19極タイプ。高速伝送に対応したインピーダンスマッチング設計。コネクタの嵌合に際しては、耐こじり構造とし、メカニカルロックを採用。民生用と車載用HDMIをつなぐHDMI規格タイプＡ中継タイプも用意。伝送性能信頼性確保のため、ハーネス品で供給する。

　適用市場は、カーナビ、カーオーディオ。

　一般仕様は、極数19極（アングル）。接触抵抗はコンタクト部30mΩ以下、シェル部50mΩ以下（初期からの変化量）。耐電圧AC500V（未嵌合状態）。使用温度範囲マイナス40―+85度C。定格電流0.5A／本。絶縁抵抗100MΩ以上（未嵌合状態）。適応基板厚1.6ミリメートル。適用電線はシールドツイストペア電線（ハーネス販売のみ）。

　サンプル価格は、基板側360円、ハーネス１メートル1800円（要求長さで供給可能）。販売見込みは月産20万個。