電波プロダクトニュース
120202_01
通信インフラの高性能化用シグナル・コンディショナ10製品 サーバーやストレージ、ルーター、スイッチなどの通信関連機器は、基板内、基板間、機器間で様々な高速データ伝送を行う。スマートフォンの普及などで通信関連機器の扱うデータ容量は増大し、より高速な伝送システムが要求されるようになった。 具体的には、10/40/100ギガbpsのイーサネットのほか、インフィニバンド、ファイバチャンネルなど高速インターフェイス規格が用いられる。 ただ、これらの伝送規格は、高速化とともに伝送による損失やジッタ、反射、クロストークなど伝送信号を劣化させる要因も増える。そのため、伝送距離が制約され、耐ノイズ性などの理由で安価な銅ケーブルではなく高価な光ケーブルを用いざるを得ないといった対処が必要となっている。 日本TIが発売する新製品は、これらの損失、ジッタ、クロストークなどの影響を受けて劣化した信号を、補正、復元するシグナル・コンディショニングIC。リピータIC2種、リタイマー3種、アドバンスドリタイマーIC3種と、リピータ機能搭載マルチプレクサIC2種の計10種。 リピータICは、伝送入力損失を補正するイコライザ機能を搭載。最大36デシベルのゲイン補正を実現している。最大10.3ギガbpsまで対応する。 リタイマーICはリピータに加え、ジッタを補正するクロックリカバリを搭載した製品。内部に発振回路を搭載し、外部クロックの必要がない特徴を持つ。最大12.5ギガbpsまで対応する。 アドバンスリタイマーICは、リタイマーにクロストークを補正するイコライザ(DFE)を搭載し、あらゆる高速伝送の課題に対応する。 これらの製品は、ピン互換があり、回路変更なく、信号伝送状況に合わせて最適なICを選択できる。また、いずれの製品も独自の高性能BiCMOS SiGeプロセス技術により製造。そのため、単一2.5V動作を実現している点も特徴となっている。 消費電力も業界最小を達成。1チャンネル当たりの消費電力は、リピータで55mW、リタイマーで150mW、アドバンスドリタイマーで175mWとなっている。 |
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