不用意なカード排出防止向けトレイタイプSIMカードコネクタ

　日本航空電子工業は、不用意なカード排出を防止するイジェクトピンによるトレイ排出機構を採用した、トレイタイプSIMカード用コネクタ「SF11シリーズ」を開発した。

　ノートPCやタブレットPCへの携帯電話接続（3G接続）の搭載が進む中、SIMカードもユーザーが取り出しやすい機器の側面などへの搭載が増えている。

　ＳＦ11シリーズは、トレイタイプであるため、機器の側面などに搭載する場合、顧客のデザインに合わせたトレイを装着できる。万が一、機器が動作中にカードが排出されてもデータの破壊を未然に防ぐことで2重の安全対策を実現するカード検知スイッチ付きタイプもそろえている。

　GSM11・11規格準拠、プラグインSIMカード用コネクタ。イジェクトピンを所定の位置に挿入することでトレイ排出が可能で、不用意なカード排出を防止することができる。

　高さ1.9ミリメートルのロープロファイル構造。カード検知スイッチ有無の2タイプを用意。コネクタ本体はエンボス供給（セカンドリフロー対応可能）。ロック機構の採用により、トレイと本体嵌合時のクリック感とトレイの保持を両立する。

　適用市場は、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンなど。

　サンプル価格は200円（コネクタのみ）。販売見込みは月間30万個。

　仕様は、極数は6極。使用温度範囲は-２５―+85度Ｃ。定格電流は0.5A。接触抵抗100mΩ以下（スイッチ１Ω以下）。耐電圧AC500Vrms（１分間）。挿抜寿命は５千回。