120119_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月19日 |
120119_04 |
田中貴金属工業 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
紫外線硬化のみで電子回路を形成できる導電性インク
田中貴金属工業は17日、紫外線硬化のみで加熱せずに電子回路を形成できる導電性銀インクを世界で初めて製品化したと発表、18日から販売を開始した。当面、本製品は試作用サンプルとして太陽電池、ディスプレイ、印刷メーカーなどに販売し、ユーザー仕様に合わせた技術改良を進める。
今回製品化した銀インクは、回路形成時加熱する必要がないので、これまで熱に弱く配線を形成できなかったポリ塩化ビニル(PCV)、ポリエステルフィルム(PET)基材などに使用することができる。基材にフレキソ印刷で回路を転写し、紫外線(UV)を約0.3秒間照射するだけで一般の導電性材料と同じレベルの電気抵抗率(−3
10Ωp)の配線が得られる。ただし、膜厚は、5マイクロメートル以上。
導電性銀インクは、銀粒子、樹脂、反応開始剤の組成と配合を最適化することで、加熱せず室温でもUV硬化することを実現した。
薄く、軽く、割れにくい電子機器を安価に製造できる次世代のプリンテッドエレクトロニクス用配線材料としてPETなどあらゆる基材に適応できる。加熱プロセスを必要としないため低コストで生産効率を飛躍的に向上することが期待できる。 |