110218_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月18日 |
110218_02 |
TDK-EPC |
電子材料 |
誘電体・絶縁体 |
移動体通信機器用 |
モバイル機器のデカップリング用途の積層フェライトコイル
TDKのグループ会社であるTDK―EPCは、小型、大電流対応を実現したモバイル機器のデカップリング用途に適した積層フェライトコイル「MLZ2012―Hシリーズ」を開発、当初月間1千万個を予定して生産を開始した。サンプル価格は10円/個。
新製品は、デジカメ、ビデオカメラ、ノートパソコンなどに搭載されるICのデカップリング回路に向けたコイル。デカップリングコイルは、これまで大電流対応が容易な巻線タイプのコイルが主流として用いられてきた。しかしながら、低消費電力化の傾向を強めるとともに、コイルに対しては、より小型化を要求する動きから、積層タイプのコイルでデカップリング回路を構成する設計ニーズが高まっている。
今回の新製品は、直流重畳特性を改善した独自のフェライト材料と、エナメル物性制御により最適な積層構造を構築するなどで、同社の従来積層タイプ「MLZ2012―W」に比べ、インダクタンス値1μHで定格電流が700mAと、最大2.5倍の大電流対応を達成した。
これはデカップリング用の2012サイズ積層フェライトコイルとしては業界最高の定格電流で、巻線タイプのコイルと同等の直流重畳特性を得ている。
品ぞろえは、2012サイズでインダクタンス値1μH/定格電流700mA、同2.2μH/400mA、同4.7μH/300mA、同10μH/200mAの4タイプ。
新製品は、使用温度範囲がマイナス55―プラス125度C。社内の車載信頼性基準を得て、車載向けに早ければ5月にも供給を開始する。さらに年内には、同サイズでE6シリーズを追加するほか、1608サイズをラインアップする計画。
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