110217_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月17日 |
110217_02 |
ルネサスエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
専用IC |
自動車機器用 |
車載情報端末向けSoC「R-Car M1」シリーズと専用電源IC
ルネサスエレクトロニクスは16日、車載情報端末向けSoCとして、端末の低消費電力化と高度なヒューマンマシンインターフェイス(HMI)を実現する「R―Car M1」シリーズ(2品種)の製品化を発表。旧ルネサステクノロジと旧NECエレクトロニクスのSoC設計資産を統合し、構築した「SoC統合プラットフォーム」による最初の製品で、5月にサンプル出荷を開始する。
「R―Car M1」は、旧ルネサステクが展開し組込み型カーナビなどで多数の実績があったSoC「SH―Naviシリーズ」と、旧NECエレの車載情報端末用SoC「EMMA CARシリーズ」を統合して開発したもの。市場拡大が見込まれるミドルレンジ機器向けの製品となっている。
高性能マルチメディア処理用の専用回路(ハード)を搭載し、フルHD動画処理時の消費電力を、ソフト処理時に比べ約92%低減する。さらに「R―Car」シリーズ専用の電源ICを用意し、従来品に比べ、総合的な消費電力を最大20%低減できる。電源ICには12ビットADコンバータ(8チャンネル)も内蔵している。
カーナビの重要な要素であるHMIをより高度化するため、3Dグラフィックス表示や操作性向上を実現するGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)表示などに対応。
英イマジネーションテクノロジー社の最新型3DグラフィックスIP「POWERVR SGX」を採用し、高精細な描画性能(毎秒20メガポリゴン/200メガヘルツ 動作時毎秒1千メガピクセル)を実現した。
新製品2種のうち、R―CarM1Aは、最大動作周波数800メガヘルツ のARMコアとSH―4Aコアを搭載し、最大3.7GIPSの高処理性能を実現した。同M1Sは、SH―4Aコアだけを搭載。国内ナビ市場で、圧倒的なシェアを誇るSH―4A製品のユーザー資産の継承性を確保する製品として展開する。
MCU事業本部の平尾眞也自動車情報システム技術部長は「R―Car M1で海外でのシェアトップを狙う」とし、海外組込み型ナビ用SoC市場で、現在57%のシェアを、13年に65%に引き上げる方針だ。
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