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日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
1月21日 |
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インターシル |
半導体集積回路 |
専用IC |
自動車機器用 |
EV/HEV向けリチウムイオン電池監視・制御IC
米インターシルは、電気自動車(EV)/ハイブリッド車(HEV)用のリチウムイオン電池監視・制御ICの提案を強化している。現在、フラグシップ製品のサンプル出荷をスタートし、「欧州で採用に向けた評価が進み、早ければ12年にも当社の監視・制御IC搭載車が発売される。今後は日本市場でも積極的に提案したい」(ナイル・ラインオートモーティブプロダクトラインディレクター)。
リチウムイオン電池は、セルごとの電圧差を均等に保つことが電池寿命に直結するため、各セルの電圧を監視、制御するマネジメントICはキーデバイスとなっている。特に、EVのリチウムイオンバッテリは100セルを超えるため、重要度が大きい。
今後、EV/HEVの需要拡大が見込まれる中、アナログICメーカー各社から、キーデバイスである電池監視・制御ICの発売が相次いでいる。
その中でインターシルでは、1つのICで最大12セルの電圧を監視・制御できるIC「ISL78600」を開発。セル電圧測定精度プラスマイナス2mV、測定速度1セル当たり20マイクロ秒など業界最高水準の性能、機能を備える。加えて、競合品にない利便性、安全性を備え、差異化を図る。例えば、IC間を直列接続するディジーチェーンをツイストペア線で接続可能。また、ノイズ耐性の高い独自の差動通信方式の採用により、ツイストペア線に特別なノイズ対策シールドの必要がない。
電池監視・制御ICは万が一の不具合に備え、バックアップ用のICを搭載する構成が一般的。それに対し、インターシルではバックアップ用にセル監視に特化し、制御機能を省いたモニタリングIC「ISL78601」も用意した。
「マネジメントICが停止した場合、モニタリングICが動作し、異常検知を外部に伝達する。バックアップ側に本来必要のない機能を省きコストを低減できる」とする。モニタリングICの価格はマネジメントICの4分の1程度という。
ラインディレクターは「ISL78600は多彩なシステム診断機能もあり(車載分野の機能安全規格)ISO26262ASILのレベルCを満たす。ISL78601との使用でレベルDも満たすことができ、ほかにない安全性を提供できる」と話す。
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