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日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月17日 |
101217_01 |
パナソニックセミコンダクター |
半導体集積回路 |
専用IC |
移動体通信機器用 |
モバイル機器向けヒステレティックDC―DCコンバータLSI
パナソニック セミコンダクター社は16日、高速応答と100%デューティ機能による幅広い出力電圧範囲を実現したヒステレティックDC―DCコンバータLSIを開発し、1月からサンプル出荷を開始する、と発表した。
モバイル機器を中心としたメモリーや、CPUのプロセスの微細化、低電圧化に対し、高速スイッチング動作技術を確立。出力負荷急変時にも高速応答し、外付け部品点数の削減、部品定数の低減を図り、モバイル機器の小型化を実現できる。
従来の電圧モード制御や電流モード制御で使用している誤差増幅用のエラーアンプに替えてコンパレータを用いるヒステレティック制御方式を採用。これまで必要だった位相補正回路を不要にし、DC―DCコンバータの回路構成をシンプルにした。
これらにより、負荷急変時でも出力電圧の応答性の高いDC―DCコンバータを実現できた。22μFコンデンサ、2.2μHコイルを外付けした電流モード制御で10μAから400ミリAの負荷電流がかかった場合、マイナス41ミリVだった電圧変動幅を4・7μFコンデンサ、1.0μHコイルを外付けした今回のヒステレティックモード制御ではマイナス20ミリVに半減できる。
入出力電圧差が狭まった場合、オン時間を延長する機能と出力トランジスタの動作オン時間を100%オン制御する独自のオン時間延長回路技術を用い、出力電圧の動作範囲を拡大、搭載機器の電池容量の有効活用を可能にした。
また、主要構成回路ブロックである出力電圧と、基準電圧を比較するコンパレータ、出力トランジスタを制御するオン時間・オフ時間制御回路の高速動作化によって、スイッチング周波数を従来の1メガヘルツから3メガヘルツに高速化し、外付け定数の低減を可能にした。
拡散工程は砺波工場で行い、組み立ては外部ファブに委託する。月産能力100万個体制を敷く。まず降圧DCDC1チャンネル、LDO0チャンネル品(パッケージウエハーレベルCSP9ピン)、同2チャンネル、0チャンネル品(HQFNタイプ24ピン)、同2チャンネル、6チャンネル品(ウエハーレベルCSP25ピン)から供給する。来年初めに同1チャンネル、4チャンネル品(ウエハーレベルCSP)、来夏同1チャンネル、1チャンネル品(同)を加える。
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