電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
12月3日 101203_03 ペリコム・セミコンダクター 半導体集積回路 汎用リニアIC パソコン・OA機器・LAN用

信号劣化を防ぐPCI Express3.0向けリドライバーIC


 米ペリコム・セミコンダクター社は、日本市場での売上げ拡大を狙って、本格的な製品攻勢を掛けている。同社の強みであるテレビやPC、サーバーなど向けの高速インターフェイス関連ICの拡販を通して、「日本での売上げ構成比を現在の4%から10%まで高める」(アレックス・フイCEO)と意気込んでいる。

  ペリコム社は、90年に米国で設立されたファブレス半導体企業。97年にはナスダックへの上場も果たしている。主な製品は、シグナル・スイッチICやクロックICなどで、PCI Expressといった高速インターフェイスに向けて各種ICをソリューションとして提供できる体制を構築している。
  年間約150億円の売上げ規模を誇るが、その半分ほどは中国での売上げとなる。同社の設計開発拠点も中国に集中しており、製品のデザインから供給までローカルで完結できる体制を整えている。

  今年9月には、伝送速度の高速化による信号劣化を防ぐ、PCI Express 3.0向けリドライバーICを発表し、サンプル提供を開始した。半導体プロセスは90ナノを適用。ファウンドリは、TSMC、UMC、グローバルファウンドリーズなどを利用している。

  PCやテレビなどの生産を海外に移行しつつある日系企業であるが、フイCEOは「ネットワークやワイヤレス関連などではまだまだ技術的に先頭を走っており、高速インターフェイス関連ICを提供する当社にとっては、重要な市場に変わりはない」とする。

  現状、日系企業への採用実績としては、シャープやソニーなどのテレビ(海外モデル)向けがある。海外モデルは、日本国内ではなく、基本的に海外で採用が決まる案件であるが「海外モデルを突破口にして、今後は国内モデルへも切り込んでいく」(フイCEO)との考え。

  日本での販売代理店は、インターニックス、エム・シー・エム・ジャパン、兼松(デバイスカンパニー)。それぞれ長く代理店契約を締結している商社だけに、良好な関係を築けているという。


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