101203_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月3日 |
101203_01 |
サイタイム |
受動部品 |
発振子・共振子、振動子 |
一般産業用 |
誤差+-5PPMのシリコンベースのMEMS発振子SiT1052
【サンノゼ(米カリフォルニア州)=加藤特派員】米サイタイムは11月30日、MEMS発振子SiT1052を発表した。リアルタイムクロックや時間管理への応用としては、世界初となる。水晶を使わずにシリコンで実現し、シリコンベースでは世界最高の周波数特性として、プラスマイナス5PPMを実現した。
32.768キロヘルツの水晶発振子機能をそのまま代替でき、サイズは約10分の1。内部ではその16倍の周波数で発振させ、プログラムで周波数を落としている。同社でマーケティングを担当するピユシュ・セヴァリア副社長は「そういったプログラマブル性もシリコンのメリットの一つ。コストや信頼性、振動耐性などでもシリコンが有利」と述べた。
SoCやASICやASSPなどのチップとワイヤボンディングやフリップチップで接合でき、全体を安価なプラスチック・パッケージに封入できる。同社独自のMEMSファースト・プロセスにより発振子はシリコン内に真空封止され、高価なセラミック・パッケージや気密シーリングは不要だ。
同社は、水晶の発振機能をMEMS技術でシリコンで置き換えることを主眼として事業を行っている。「はんだ付けやリフローなどの工程でも、周波数シフトを起こすことが多い水晶では、高い特性を出そうとするとコストもかなり高くなる。消費者向けエレクトロニクス、通信、コンピュータのストレージ、産業用組込みシステムなどで、発振や時間管理のために、シリコンを積極的に役立てていきたい」とセヴァリア氏は語った。
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