101201_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
12月1日 |
101201_03 |
佐鳥電機 |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
一般産業用 |
液晶ディスプレイで3D表示が可能なレンチキュラ方式レンズシート
佐鳥電機は、低輝度の液晶ディスプレイで裸眼立体視(3D)表示システムを可能にするレンチキュラ方式のレンズシートを開発し、12月からサンプル提供を開始した。主にアミューズメント機器や電子看板用途向け。サンプル価格は1万円で、来春から量産を行う予定。
専用メガネを必要としない裸眼での3D視聴には、左右の目に異なる映像が届くように「両眼視差」を生み出す「レンズシート」をディスプレイに貼り合わせ実現する手法が一般的。従来、細かいスリットで両眼視差を作る「パララックスバリア方式」が多く用いられてきた。
ただ同方式は、黒いスリットでディスプレイを覆うため、輝度が落ちるという短所がある。5種の視差を作りだす場合、ディスプレイの輝度は5分の1程度に低下。アミューズメント用途などでは800―1000カンデラの高価な高輝度ディスプレイを必要とした。
同社が開発した「レンチキュラ方式」は、透明のレンズで視差を生み出すもの。ポリカーボネート素材であれば85―90%の光を透過し、輝度の低下を大幅に抑えることが可能。「立体視効果も、パララックスバリア方式と同程度得られる」(マーケティング本部企画部・久米良男担当部長)。
これにより「アミューズメント用途で現在、広く使用されている400カンデラクラスの一般的な液晶パネルでも、5―8視差の裸眼立体視対応が可能になる」とする。
同社では、レンズシートの貼り合わせや映像のチューニングなど周辺サポートも含め、販売提案活動を実施。また、アクセルのグラフィックスLSI「AG401」用の描画ライブラリなども用意されている。
なお、同社ではパララックスバリア方式のレンズシートも販売中。「よりくっきりとした3D映像を好むユーザーにはパララックスバリア、より従来資産を生かし低価格を求めるユーザーにはレンチキュラ方式というように、ニーズに応じた提案を展開する」としている。
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