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日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
11月17日 |
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パナソニック セミコンダクター |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
一般民生用 |
NOR型フラッシュメモリ内蔵の低消費電力の32ビットマイコン
パナソニック セミコンダクター社(石黒永孝社長)は、新開発の低消費電力32ビットCPUコアを採用し、待機時、動作時の消費電力をそれぞれ同社従来品の半分にしたNOR型フラッシュメモリー内蔵32ビットマイコン「MN103Lシリーズ」を開発した。高性能のハイエンド「32ビットマイコン」と、小型低消費電力のローエンド「8ビットマイコン」の2系列に16ビットマイコン領域をカバーするミッドレンジ「32ビットマイコン」新シリーズとしてラインアップする。車載AV機器、OA機器、白モノ家電、AV機器、FA機器向けに11年1月から量産を開始する。
開発したフラッシュメモリー内蔵32ビットマイコン「MN103Lシリーズ」は、新開発の低リーク電流の110ナノメートルフラッシュメモリー混載プロセスを採用し、待機時の消費電力を同社従来品の半分にした。
5V電源動作、CPU周波数40メガヘルツで同社従来品では3μAだった停止時電流を業界トップクラスの1.5μAに抑え、16ビットマイコン並みの待機時消費電力を実現。マイコン停止、32キロヘルツ発振回路動作時でも各種専用回路を搭載することでリアルタイムクロック、HDMI―CEC受信、リモコン受信などの動作を可能にした。
また、新開発の低消費電力32ビットマイコンコア「AM32L」を用い、電力効率を約2倍に高めてCPU周波数40メガヘルツ 動作時の動作電流を、同社従来品の40mAから業界トップクラスの20mAに削減。消費電流0.5mA/メガヘルツと、32ビットマイコンながら16ビットマイコン並みの電力効率を得た。2.2―5.5Vの広い電圧範囲で40メガヘルツ動作が可能。
内蔵NOR型フラッシュメモリーの一部を8キロバイトの四つのエリアデータ格納に用い、1千回保証だった内蔵フラッシュメモリー書き換え回数を10万回保証にし、外付けEEPROMを削減。発振回路、高逓倍PLL、高精度電源検知回路を内蔵し、水晶発振子、リセットICの外付け部品点数を削減。
まず、100ピンLQFP品(内蔵フラッシュメモリー256/384キロバイト)を民生機器用に11月サンプル出荷し、11年1月から量産する。128ピンLQFP品(同)をOA機器、産業用などに11年度上期中にサンプル出荷、量産する。車載AV機器向け144ピンLQFP品(512/1024キロバイト)を11年6月にサンプル出荷し、11年末量産する予定。前工程は新井工場(新潟県)、後工程は中国・上海工場で行う。
開発ツールもスタータキット(オブジェクト製)、インサーキットエミュレータ(パナソニック セミコンダクター社製)、オンボードデバッガ(オブジェクト製、パナソニック セミコンダクター社製は開発中)、プログラマ(新オンボードプログラマは開発中)を取りそろえ、同時に提供する。
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