太陽光発電やUPS等向け400V対応フィルムコンデンサ「B3279」

　ＴＤＫのグループ会社であるＴＤＫ―ＥＰＣは、ＥＰＣＯＳ製ＭＫＰ型ＡＣコンデンサの新シリーズとして、最大４００Ｖ対応で、２―７５μＦの大容量をカバーするケースタイプのラジアル端子を備えたフィルムコンデンサ「Ｂ３２７９」のサンプル出荷を開始した。生産は、ＥＰＣＯＳ社のマラガ工場（スペイン）とグラバタイ工場（ブラジル）。

　 新製品は太陽光発電、ＵＰＳ、モーター駆動装置、さらにはディスクリートタイプのフィルターの単相、三相電力コンバータにおける出力フィルター向けに開発したもの。

　 誘電体には蒸着のポリプロピレンフィルムを使用。リードピッチが２７.５―５２.５ミリメートルと小型で２―７５μＦと大容量を実現したほか、電圧は２５０Ｖ、３００Ｖ、３５０Ｖ、４００Ｖという高電圧。また、最大動作温度は１０５度Ｃ対応。

　 プリント配線板上に複数個のコンデンサを並列接続することで、大容量化を確保できることから、モジュラシステムによる最大５００ｋＷまでの電力コンバータへの適用が可能。

　 また、既存のＡＣフィルタリングソリューションに比べ、単位容量・体積当たりの高電流密度を実現した。