101007_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月7日 |
101007_03 |
太陽誘電 |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
移動体通信機器用 |
2520サイズの3-3.9世代携帯電話向け温度補償デュプレクサ
太陽誘電は、温度変化による周波数変動をゼロにするZERO―TCF技術をデュプレクサに展開し、W―CDMA Band Vなど1.8ギガヘルツ 帯を利用する第3―3.9世代携帯電話の通信方式向け2520サイズ温度補償デュプレクサ「D6UH1G842PH62」「D6UK1G842MK22」の開発に成功した。スマートフォンなどの携帯電話向けで、国内子会社の太陽誘電モバイルテクノロジープロダクツで今年度中の量産開始を目指す。
スマートフォンなどの携帯電話では対応する周波数帯が増加しており、アンテナと送受信回路をつなぐ重要な部品であるデュプレクサにも、それらの周波数帯への対応が求められる。
今後、普及が予想されている1.8ギガヘルツ帯を利用するW―CDMA Band Vなどの通信方式は、広帯域かつ送信と受信の周波数帯の間隔が狭いシステム(送信帯域:1710―1785メガヘルツ、受信帯域:1805―1880メガヘルツ、送受信間隔:20メガヘルツ)で、周波数の変動に対するマージンがほかの方式よりも小さいという特徴がある。
デュプレクサに温度変化が加わると、デュプレクサを構成するフィルター基板が膨張・収縮することで送受信帯域変動、送受信間隔に余分な信号が入り込み、通信品質の劣化につながりかねない。そのためW―CDMA Band Vなどに対応したデュプレクサには、温度変化による周波数変動への対策が必要不可欠となっている。
同社は、独自の基板材料と製膜技術でフィルター基板の膨張、収縮を抑えるZERO―TCF技術を開発し、SAW技術、高度な設計技術、シミュレーション技術、オリジナルな封止技術によって、1.8ギガヘルツ帯を利用する通信方式向け2520サイズ温度補償デュプレクサの開発に成功した。
|