フライバック型AC/DC電源2次側同期整流制御用IC

　ミツミ電機は、フライバック型ＡＣ/ＤＣ電源２次側同期整流制御ＩＣ「ＭＭ３４７３シリーズ」を開発、量産を開始した。地球温暖化対策に伴う省エネ化要求が高まる中、ＡＣ/ＤＣ電源でも、より電力効率の高い製品が求められている。

　 主に疑似共振型ＡＣ/ＤＣ電源で、ＭＭ３４７３シリーズとＭＯＳＦＥＴの組み合わせで２次側に同期整流方式を採用することにより、従来のダイオード整流方式に比べて２次側整流素子の損失を低減させ、電力効率を大幅に改善することが可能。

　 特徴は（１）２次側の信号検出だけで同期整流用ＭＯＳＦＥＴの制御を行う（２）最小オン時間を調整することで、リンギングによる誤動作を防止できる（３）１次側オン時間の推定・監視機能により、負荷変動やバーストモードなどによる１次側の突発的な短時間スイッチングによる逆流を防止できる（４）外付け抵抗により、オフタイミング調整が可能（５）無付加モード端子電圧を切り替えることでスイッチングを停止し、ＩＣの消費電力を最小限に抑制可能――の４つ。

　 用途は、組込み型ＡＣ/ＤＣ電源、ＡＣアダプタほか。

　 主な仕様（代表ランクＭＭ３４７３ＸＦＦＥ）は、無負荷モード消費電流２００μＡｔｙｐ。電源電圧範囲８.０―２８.０Ｖ。ドライブ電圧５.５Ｖｔｙｐ。スイッチング周波数２５キロ―２００キロヘルッ。外形寸法５.０×６.２×１.５５ミリメートル。パッケージはＳＯＰ―８Ｄ。

　 サンプル価格は３００円（消費税別）。生産計画は、千歳事業所で当初月産５０万個。