小型デジタル機器向け巻線チップパワーインダクタ「BRHL2518」

　太陽誘電は、携帯機器のＤＣ―ＤＣコンバータの小型化と変換効率向上を両立させる巻線チップパワーインダクタ「ＢＲＨＬ２５１８」（２.５×１.８×１.５ミリメートルサイズ）を商品化した。１０月から、月産１千万個で量産を開始。サンプル価格は２０円。

　 新製品は、スマートフォンなどの携帯電話、デジタルカメラ、ポータブルミュージックプレヤーなどの小型デジタル機器向けの商品。

　 同社従来品の「ＣＢＣ３２２５Ｔ２Ｒ２Ｍ」（３.２×２.５×２.５ミリメートルサイズ）に比べ、体積比で約６５％低減しながら、ＤＣ―ＤＣコンバータの変換効率を約５％向上させた。これにより、デジタル機器の小型化や省電力化に寄与するものと期待される。

　 一面電極構造採用によって最大効率設計を実現した「ＢＲシリーズ」で、コア設計を最適化し、小型化による直流抵抗値の上昇を抑制する。

　 また、高周波特性の改善のため材料の見直しを図り、小型化と性能向上を実現したもの。

　 この商品は、１０月５日から幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催される「ＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮ　２０１０」で展示する。