100906_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
9月6日 |
100906_01 |
ルネサスエレクトロニクス |
半導体集積回路 |
マイコン・DSP |
自動車機器用 |
組込み市場向け32ビットCPUコア「V850E2H」
ルネサスエレクトロニクスは、リアルタイム制御とDSP(デジタルシグナルプロセッサ)並みの信号処理性能を両立する、新しい32ビットCPUコア「V850E2H」を開発したと発表した。FA機器やエンジン制御など車載制御ユニットなどの組込み市場ニーズに対応する。
新しいCPUコアは、4個のデータに対する演算処理を1命令で実行できるSIMD対応の演算器(コプロセッサ)を内蔵。DSPを外付けすることなく高い信号処理性能を実現する。
ループ命令などを高速に実行する分岐予測器の搭載などで、基本命令で構成された信号処理を含まないプログラムでも、実効性能を10%程度向上しているなどの特徴がある。
FA機器や車載機器など高速な信号処理が必要とされるリアルタイム制御システム分野では、制御を行うCPUと信号処理を行うDSPで構成されるのが一般的。だが、CPUとDSPを低速なメモリーなどを介して通信しなければならず、割り込みに応じて処理内容を変更する場合、割り込み応答性能を十分に維持することが難しくなっていた。
またCPU、DSPそれぞれのプログラムを協調検証する必要もあり、開発工数の増大につながっていた。
新CPUコアは、制御機能の強化と信号処理用のSIMDの拡張により、これら用途での課題を解決するものとして開発され、今後、マイコンなどに適用していく。
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