リチウムイオン/ポリマー電池向けバッテリ・チャージャIC

　米インターシル（日本法人＝東京都港区、野崎真人社長）は、１セルや２セルのリチウムイオン/リチウムポリマー電池向けバッテリ・チャージャＩＣの新製品「ＩＳＬ９２２０」を発表した。量産出荷を開始しており、１千個受注時の単価は２.３０ドルとなる。

　 新製品は、同期パルス幅変調テクノロジーの採用とＭＯＳＦＥＴの内蔵によって、損失（発熱）を抑制するとともに、高い電力変換効率の両立を図ったスイッチング・チャージャで、電池の充電時間の短縮を実現する。スイッチング周波数は１.２メガヘルツ　と高めに設定されているため、サイズの小さい外付けインダクタおよび外付けキャパシタで回路を構成できる。

　 充電電流の最大値は２Ａ、充電電圧の精度は０.５％。上限値を設定可能な入力電流制限機能のほか、充電電流値を設定できるプリチャージ充電および高速充電モードを備えている。

　 また、ＡＣアダプタやＵＳＢバスパワーなどの入力から過度に高い電圧が印加された場合に、バッテリと回路の両方を損傷から保護するため、入力には過電圧保護機能を内蔵。バッテリ温度をモニターするサーミスタ入力なども備えている。

　 １セル、２セルのリチウムイオン/リチウムポリマー電池で動作するスマートフォンやタブレットＰＣといった携帯機器に最適としている。