電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月5日100805_01 ローム 受動部品 抵抗器 自動車機器用

6432サイズで定格3Wの電流検出用チップ抵抗器「PML100シリーズ」


 ロームは、6432サイズで定格電力3Wのハイパワーを実現した業界初の長辺電極構造の金属板タイプ電流検出用チップ抵抗器「PML100シリーズ」を開発し、このほど量産を開始した。電動パワーステアリングなどの車載用途やパソコンで使用されている6432サイズに代表される、比較的大きなサイズの電流検出用超低抵抗チップ抵抗器で求められているハイパワー化、熱ストレスによる基板実装はんだクラック低減を独自の特殊合金抵抗体、長辺電極の採用で実現した。

 新製品のPML100シリーズは抵抗体に特性、信頼性に優れた独自のトリミングレス構造の特殊合金を採用。電極をチップ抵抗器の長辺側にとり電極間距離を短くし、実装基板との接合面積を拡大した。これらにより、電流検出精度、放熱性を向上。特に放熱性については長辺電極化による広い放熱経路の確保で、これまでの短辺電極タイプに比べて、大幅に高めた。

  電極間距離が6432サイズの従来短辺タイプの半分のため、電極間距離が長いほど生じやすい熱ストレスによるはんだクラックを大幅に低減。強固なはんだ接合信頼性を確保した。内部電極に銅、中間電極にニッケル、外部電極にスズを用いた。

  定格電力3W(25度C)で抵抗値範囲1.0―2.2mΩ。定格電力2Wで抵抗値範囲0.5mΩの超低抵抗。3W品、2W品ともに抵抗値許容差J(プラスマイナス5%)、抵抗温度係数プラスマイナス200ppm/度C、使用温度範囲マイナス55―プラス155度C。

  生産はローム エレクトロニクス フィリピン。月産能力300万個で量産を開始した。

  今後、3216サイズで定格電力1W、抵抗値範囲0.5―2.2mΩ、抵抗値許容差J(プラスマイナス5%)、抵抗温度係数プラスマイナス150ppm/度C、使用温度範囲マイナス55―プラス155度Cをラインアップする予定。

  同社では、金属板タイプの電流検出用超低抵抗チップ抵抗器は短辺電極構造のPMRシリーズ(定格電力0.25W、抵抗値範囲10mΩの1608サイズ―同2W、同1―10mΩの6432サイズ)を量産している。



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