車載・民生向け無線レシーバIC「TDA5240/5235/5225」3品種

　独インフィニオンテクノロジーズは、車載・民生分野向け無線レシーバＩＣの新製品３種「ＴＤＡ５２４０/５２３５/５２２５」を発表した。既に量産出荷中で、５万個受注時の単価は１.１０ドルからとなる。

　 新製品は、マルチバンド（３１５/４３４/８６８/９１５メガヘルツ）をサポートしており、リモート・キーレス・エントリやタイヤ空気圧監視システム（ＴＰＭＳ）、遠隔起動などの各種車載アプリケーションに最適。加えて、短距離無線データ伝送、コードレス警告システムなどの産業・民生分野向けシステムにおいても利用可能という。

　 供給電流は、パワーダウンモードで０.８μＡ、アクティブモードで１２ｍＡという低消費電力を実現。受信データがない場合にはスリープ機能が作動し、平均的な消費電力削減にも寄与する。

　 また、デジタルデータ処理機能を内蔵している上、ＩＦフィルターやレベルシフターも搭載。これにより、システム構成に必要な部品点数を削減することが可能だ。

　 新製品は、３.３Ｖまたは５Ｖの供給電圧と、マイナス４０度から１０５度の温度範囲で動作する。なお、デザインインをサポートするために、スタータキットと各種ツールも用意されている。