100714_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月14日 |
100714_01 |
ニチコン |
受動部品 |
コンデンサ |
一般産業用 |
超低抵抗実現の巻回型電気二重層コンデンサ
ニチコンは、巻回型電気二重層コンデンサ「EVer CAP」のねじ端子形φ35×68Lミリサイズ品で業界最高の3mΩの直流内部抵抗(DCR)を実現した超低抵抗品を開発した。電気二重層コンデンサの急速充放電、大電流充放電に必要な内部抵抗の低抵抗化を図った。同社を含めた業界従来品と比べ内部抵抗値が半分のため、2倍の速さで充放電できる。瞬時電圧低下補償装置や分散電源用蓄電バンクのほか、電動アシスト機器、回生電力蓄電用などにも供給していく。11年1月からサンプル出荷を始め、同年4月に量産を開始する。
新開発の超低抵抗品は、外形φ35×68Lミリサイズ、定格電圧2.5VDC、定格静電容量165F、時定数0.5秒、耐久性60度C2千時間保証。
アルミ電解コンデンサで長年培った、ねじ端子形の技術をベースに、活性炭の空隙を広げ、内部抵抗を低減してイオンを脱着しやすくした活性炭電極と低抵抗のポリカーボネート電解液を採用。内部素子、タブ構造を工夫することにより、ねじ端子形φ35×68LミリサイズでDCRを業界最高レベルの3mΩ(時定数0.5秒)まで向上させた。
同社従来品ではφ35×85Lミリサイズ(定格容量400F)でDCR6mΩ(時定数2.4秒)だった。DCRが半分になり、2倍の速さで充放電が可能となった。急速充放電、大電流充放電での自己発熱を抑え、機器のエネルギー利用効率を改善できる。
低抵抗と高信頼性を生かし、瞬時電圧低下補償装置、分散電源用蓄電バンク、物流搬送機の回生エネルギー蓄電用途などのほか、電動アシスト機器、回生電力蓄電用途に使えばエネルギー利用効率が上がり、CO2排出量を低減できる。
11年1月にサンプル出荷し、ニチコン長野工場(安曇野市)で11年4月から月産能力1万個で量産を開始する。サンプル価格8千円/個。今後、高容量化、低抵抗化を進め、品ぞろえを強化する。
同製品をきょう14日からパシフィコ横浜で開催される、電気自動車開発技術展「EVEX展」(主催=電気自動車開発技術展実行委員会)の同社ブースに展示する。
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