力率改善用パワーモジュール電源「DPGシリーズ」2モデル

　コーセルは、力率改善用のパワーモジュール電源（ＡＣ―ＤＣコンバータ）「ＤＰＧシリーズ」２モデルを開発し、製品化した。５年後に３億円の売上げを見込む。

　 半導体製造装置などの産業用機器や、携帯電話サービスを提供する携帯電話基地局などの情報通信装置では、高密度実装、高性能化への要求が強く、同社では既に力率改善用パワーモジュール製品「ＤＰＡ/ＤＰＦシリーズ」として、５００―１千Ｗ品を順次商品化している。新製品は、さらなる小型化・高密度実装に応えるため、５００Ｗ（標準価格は８５００円）、７５０Ｗ（同９５００円）の２モデルをハーフブリックサイズで開発した。

　 この電源は、既に発売している「ＤＨＳ/ＤＢＳシリーズ」のフロントエンド電源として使用し、それらを自由に組み合わせることで、高電圧での分散給電や多出力の電源が簡単に構成できる。また、高効率設計で待機電力を従来の「ＤＰＦシリーズ」に比べ約４分の１に低減し、環境にも配慮している。

　 他モジュールと組み合わせやすいイネーブル信号（ＥＮＡ）出力や外付け信号用補助電源（ＡＵＸ）出力を装備。また、マイコンを使用したデジタルアシスト制御により、電圧設定精度３６０Ｖプラスマイナス２％を実現（ＡＣ８５―２４０Ｖ時）。

　 安全規格はＵＬ（アメリカ）、Ｃ―ＵＬ（カナダ）、TUV（ドイツ）取得、電安法（日本）準拠。ＣＥマーキング（低電圧指令　適合）。高調波規制はＩＥＣ６１０００―３―２に適合する。