産業機器向け高絶縁電圧の高速フォトカプラ「ACNV2601」

　アバゴ・テクノロジー（日本法人＝東京都目黒区、米山周社長）は、電源装置や高出力モーター制御など産業機器向けの高絶縁電圧の１０ＭＢｄ高速フォトカプラを発表した。サンプル価格は２６０円。

　 新製品「ＡＣＮＶ２６０１」は、絶縁電圧の定格を７５００Ｖｒｍｓに向上させながら、１０ＭＢｄの高速データ速度を実現した。７５００Ｖｒｍｓ１分間の絶縁電圧、１７６８Ｖピークの連続作動絶縁電圧１万２千Ｖピークの過渡電圧に対応している。国際・海外安全規格ＩＥＣ、ＵＬ、ＣＳＡの各強化絶縁の認証を申請している。

　 ＡＩＧａＡｓ発光ダイオードと受光ＩＣとの間に、アバゴ独自の内部シールドを有しており、１５００Ｖの同相電圧で２万Ｖ/マイクロ秒の同相除去性能を備えている。

　 高電圧ＩＧＢＴを使用する高速の電源切り替え装置、６９０Ｖのメーン電圧を使用するような用途に適している。

　 また、風力発電タービン、インテリジェントパワーモジュール、ＲＳ２３２/ＲＳ４８５、ＣＡＮなど通信インターフェイスなどの用途でも新製品の高速性、絶縁電圧の特性が大きなメリットとなる。

　 パッケージは、最小１３ミリの外部沿面と空間距離、２ミリの絶縁物厚を備える１０ピンワイドボディーＤＰＩパッケージとなっている。動作温度範囲はマイナス４０―プラス１０５度Ｃ。