大電力用途向け4本のLEDストリングを駆動するLEDドライバー

　ナショナルセミコンダクタージャパンは、大電力用途向けに最大４本のＬＥＤストリングを高精度で高効率に駆動する業界初のダイナミック・ヘッドルーム制御/マルチ出力機能付きＬＥＤドライバーのサンプル出荷を開始した。産業用、車載照明など多数のＬＥＤを使用する用途で高効率化、設計の容易化、コスト低減を実現する。

　 新製品ＬＭ３４６４は、各ストリングへの電流を個別に駆動する従来の高輝度ＬＥＤドライバーと異なり、４チャンネル構成でチャンネル当たり最大２０灯のＬＥＤを駆動。システムの複雑さとコストを低減する。

　 搭載するダイナミック・ヘッドルーム制御機能は、最適なシステム効率を提供するために必要最小限のレベルまで、電源フィードバックによりＬＥＤの電源電圧をダイナミックに調整する。外付けＮチャンネルＭＯＳＦＥＴとセンス抵抗とともに動作し、個々のＬＥＤストリングへ正確な電流駆動を実現。８０Ｖまでの広い入力電圧範囲を提供する。

　 温度の上昇によるＬＥＤの光出力や寿命の大幅な低減が発生するのを防止し、ＬＥＤを保護するサーマルフィードバック機能を搭載。過熱状態になった場合に、ＬＥＤの接合部温度が安全な動作温度に回復するまでＬＥＤ中の電流を低減する。ＰＷＭ/アナログ調光インターフェイスを提供し、各種調光方式を選択できる。

　 パッケージは放熱特性を向上させた２８ピンのＴＳＳＯＰを採用。価格は１千個購入時４.５０ドルとなっている。量産は６月から。