電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
4月23日100423_02 日立マクセル ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 移動体通信機器用

シリコンを負極材料に使用した角型リチウムイオン電池


 日立マクセルは、シリコンを負極材料に使用した角型リチウムイオン電池を開発し、6月から出荷開始する。ナノサイズのシリコンをイオン伝導体に分散させた新材料「ナノシリコン複合体」と、従来の黒鉛を組み合わせた新負極の開発で、高容量化と高負荷特性を実現している。

  シリコンは、リチウムイオンの吸蔵能力が高いため、リチウムイオン電池の負極材として注目されてきたが、充放電時の体積変化が大きく、サイクル寿命が低下するため実用化が難しかった。

  今回同社は、ナノサイズのシリコンをイオン伝導体に分散させた独自の新材料「ナノシリコン複合体」と、従来負極に採用し、サイクル特性に優れる黒鉛を均一に分散させ、シリコンの体積変化を緩和するとともに、従来負極に比べ120%の放電容量を実現した。

  これにより、同負極を用いたリチウムイオン電池は、従来品同等のサイクル寿命を維持しながら高容量化を実現。高負荷での充電時間も30%削減し、スマートフォンなど高機能携帯端末などで力を発揮する。生産における工程数も従来と変わらず、コストについても「大きく増えることはない」(同社)としている。新型負極生産、および新型電池組み立ては、当面京都工場で行う。


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