高さ0.53ミリの世界最薄の水晶発振器「DSO213AW」

　大真空は、高さ０.５３ミリの世界最薄の水晶発振器を開発し、５月から月産１００万個で量産を開始する。

　 近距離無線モジュールやデータカードの小型化、低背化とともに、多機能化によるセットでの温度上昇に対応する１０５度Ｃ動作保証のニーズに応えた。サンプル価格５００円/個。

　 開発したのは外形寸法２.０×１.６×０.５３ミリ、温度範囲マイナス２０―プラス７０度Ｃで狭偏差プラスマイナス１０×１０−６、同マイナス４０―プラス１０５度Ｃで同プラスマイナス３０×１０−６の水晶発振器「ＤＳＯ２１３ＡＷ」。

　 新開発のバックグラインド加工でＩＣの高さを抑え、セラミックベースの強度を確保しながら厚みを薄くできた。また、封止方法を従来の電気溶接から、セラミックベースへの応力を抑制する金属溶融封止を用いることで、製品高さ０.５３ミリの低背を実現した。

　 また、温度補償水晶発振器の周波数調整ノウハウを利用し、これまでの水晶発振器と比べて、より狭偏差を可能にした。周波数範囲３.２５―６０メガヘルツまで対応。電源電圧１.８Ｖの低電圧駆動から最大３.３Ｖ駆動が可能。Ｃ―ＭＯＳ出力。