W-CDMA方式携帯電話端末用GaAs　HBT増幅器

　三菱電機は、業界最小クラスのパッケージ寸法で三つの周波数帯に対応したＷ―ＣＤＭＡ方式携帯電話端末用ＧａＡｓ　ＨＢＴ増幅器「ＢＡ０１２Ｂ８」を、５月１日から発売する。サンプル価格は１千円。

　 携帯電話システムには、利用者増に対応して複数の周波数が割り当てられている。送信回路にはそれぞれの周波数帯ごとに電力増幅器が設けられ、同社はこれまでＷ―ＣＤＭＡ方式用に８００メガヘルツと２ギガヘルツの二つの周波数帯を一つで対応可能な電力増幅器と、１.７ギガヘルツ帯対応の電力増幅器を販売、携帯電話端末の小型化に貢献してきた。

　 新製品は三つの周波数対に一つで対応でき、さらに従来の２周波数帯対応電力増幅機器と同一のパッケージに収めた。これにより、従来の１.７ギガヘルツ帯電力増幅器１個分（３×３ミリメートル）の面積が削減でき、携帯電話端末の構成簡略化と、さらなる小型化を可能にする。パッケージ寸法は３×４・５×１ミリメートル。

　 上り方向のパケット通信速度を向上させる高速データ通信方式ＨＳＵＰＡに対応している。