100416_03
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月16日 |
100416_03 |
クラレ |
電子材料 |
電子材料 |
一般民生用 |
独自技術によるアクリル系熱可塑性エラストマ
クラレは、独自技術により開発したアクリル系熱可塑性エラストマ事業を本格展開する。新規エラストマは、透明性、柔軟性、接着性などの特徴を有しており、光学および成形材料分野などに展開する。
第1弾として新潟事業所(新潟県胎内市)に年産5千トンの量産設備建設を決定した。同社は今回の新規エラストマ事業で、18年に年間100億円の売上高を目指す。
新規エラストマは、メタクリル酸メチル(MMA)とアクリル酸ブチル(BA)のブロック共重合体。同社の独自技術により、世界で初めて工業化に成功した。
MMAが持つ透明性や耐候性とBAが持つ柔軟性、接着性など双方の特徴を有する熱可塑性エラストマとなっている。
ターゲット領域としては(1)接着剤領域(各種フィルム、テープ用)(2)フィルム・導光部材領域(LED照明などのライトガイド)(3)成形材料領域(家電筐体、パッキン、グリップ)など。接着材では、脱溶剤化や架橋工程省略、フィルム・導光部材では透明性と柔軟性の両立、成形材料領域は意匠性、接着性、塗装性などをポイントに提案する。
新潟事業所に設置する量産プラントは、11年8月完工、同年9月稼働を予定する。投資額は約50億円。同社は今後、アクリル系熱可塑性エラストマの用途開拓に注力し、15年度に年間60億円、18に年間100億円の売上高を目指す。
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