モバイルWiMAX対応スイッチ付き高周波同軸コネクタ「TS-9シリーズ」

　ＳＭＫは３月３１日、モバイルＷｉＭＡＸ対応の外部接続用スイッチ付き高周波同軸コネクタ「ＴＳ―９シリーズ（広帯域タイプ）」を開発、販売開始したと発表した。

　 新製品は、通信カードや携帯機器などの移動体通信機器向けに開発した、内部アンテナと外部アンテナの切り替え用・外部接続用のスイッチ付き同軸コネクタ。使用周波数範囲はＤＣ―４ギガヘルツまでをカバーし、高整合で良好な周波数特性を備え、次世代無線通信規格モバイルＷｉＭＡＸに対応可能。

　 レセプタクル内にスイッチ構造を設け、プラグとの嵌合でスイッチが切り替わる構造で、外部アンテナへの切り替えや出力検査が容易に行える。

　 高速伝送時やエリアにより内蔵アンテナ特性が悪い場合など、外部アンテナの拡張・着脱が容易に行える。

　 同社は以前から同シリーズ（ＤＣ―３ギガヘルツ）を販売してきたが、今回、広帯域化ニーズに対応し、レパートリを拡充したもの。レセプタクルとプラグの嵌合寿命は５千回と機械的強度に優れる。

　 外部接続が可能なライトアングルタイプのＳＭＴ対応スイッチ付き高周波同軸コネクタ。レセプタクルはエッジマウント（基板落とし込み）タイプでセットの薄型化に対応する。基板面からの高さ１.５ミリメートル。レセプタクルとプラグの嵌合はハーフロック方式で、クリック感を備え操作性向上を図っている。レセプタクルはエンボステープによる自動実装に対応。

　 プラグの適合同軸ケーブルは１.５Ｄ（φ３.０ミリメートル）、ＲＧ１７４/Ｕ（φ２.５５ミリメートル）、０.８Ｄ（φ２.０ミリメートル）に対応が可能。ＲｏＨＳ指令に適応している。

　 サンプル価格は２００円（レセプタクル）。生産能力は月産５０万個（同）。