2010サイズ100μFの積層セラミックコンデンサ「AMK212BJ107MG」

　太陽誘電は、２０１２サイズ積層セラミックコンデンサで１００μＦの静電容量を業界に先駆けて達成した「ＡＭＫ２１２ＢＪ１０７ＭＧ」を商品化する。

　 多機能化が進展するとともに小型化が求められる、スマートフォンなどの高機能携帯電話やノートパソコンのＩＣ電源ライン向けに最適。３月から玉村工場（群馬県佐波郡玉村町）で月産１００万個で量産を開始。サンプル価格は７０円。

　 今回の商品化により、１００μＦの静電容量を持つ積層セラミックコンデンサのラインアップは、定格電圧が１６Ｖまでで３２２５サイズ、６.３Ｖで３２１６サイズ、４Ｖで２０１２サイズと拡大する。これによって、一部の電解コンデンサからの置き換えが可能。さらに同社では、０６０３サイズで１μＦ、１００５サイズで１０μＦの小型大容量品も併せ、ハイエンドの積層セラミックコンデンサを積極的に展開していく。

　 同社では８４年のニッケル電極大容量積層セラミックコンデンサの商品化以来、積層セラミックコンデンサの材料技術やシート薄層化技術などを高度化することで小型化、大容量化を進めてきた。

　 今回の新製品でも、約８００層に及ぶ積層を可能とするなどで小型、大容量化を推進した。