100324_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月24日 |
100324_02 |
住友大阪セメント |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
電池用エネルギー密度の高いリン酸マンガンリチウム(LMP)開発
住友大阪セメント(東京都千代田区)はこのほどエネルギー密度の高いリン酸マンガンリチウム(LMP)の開発に成功し、世界最高レベルの容量密度を達成した。
同社は次世代の中・大型リチウムイオン電池の正極材として期待されるリン酸鉄リチウム(LEP)を事業化しているが、今回開発に成功したLMPはLEPと全く同じ結晶構造を持ち、安全性、長寿命などの長所はそのままに、放電電位を4.1Vとコバルト酸リチウム、マンガン酸リチウムなどの正極材と同等以上に高めた。
従来、LMPはLEPに比べ3ケタ以上も導電性が低く、実用的な容量、レート特性を出すのは困難とされていた。今回、同社独自の液相合成技術でLMPの粒径を20―30ナノメートルとLFPより微細化し、さらに導電性物質の被覆方法を工夫し、この問題を解決。これにより放電電位4.1Vで容量密度162mAh/g以上と高い特性を実現した。
今回開発したLMPはLEPと同じ合成方法をとり、LFPと同様の生産設備での生産が可能で、量産化にも迅速に対応することができる。
同社では2年以内のLMP実用化を目指すとともに、エネルギー分野の総合材料メーカーとしてリチウムイオン電池、太陽電池、燃料電池などの電池材料開発を強化していく。
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