カメラシステム向け高画質等の高機能システムLSI「R8A30930BA」

　ルネサス　テクノロジ（塚本克博会長）はこのほど、ＤＳＣや監視カメラなどのカメラシステム向けに高画質や高速連写などの高機能に対応するシステムＬＳＩ「Ｒ８Ａ３０９３０ＢＡ」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格は５千円。今年６月から量産開始、１１年６月には月産５万個を予定している。

　 Ｒ８Ａ３０９３０ＢＡは、ＣＣＤ/ＣＭＯＳセンサーインターフェイス（最大１６メガピクセル）、カメラ信号処理用エンジン、静止画・動画コーデック、多機能表示コントローラなどカメラシステムのほとんどを１チップに搭載。ほかにレンズ制御用マイコンなど、わずかな部品の追加でカメラシステムを実現できる。

　 また、顔検出などの大容量画像データ処理用に搭載した同社のマトリックス型プログラマブルプロセッサ「ＭＸコア」により、高画素化が進む画像データを高速・低消費電力で柔軟な処理が可能だ。低消費電力化は６５ナノメートルプロセスを採用。最大動作周波数は１６０メガヘルツ。

　 パッケージは４５２ピンＢＧＡ（１３ミリメートル角）。