汎用低価格の光学式ロータリーエンコーダ「48Tシリーズ」

　ネミコン（東京都港区、三島通文社長）は、外径４８ミリメートル、高さ３３.３ミリメートルのコンパクト設計、１回転２５００パルス・６信号形と応用範囲の広い汎用タイプ仕様で、かつ低価格の光学式ロータリエンコーダ「４８Ｔシリーズ」を開発、販売開始する。

　 自動組み立て機械、ロボット、工作機械などの産業用機械や、自動ドア、エレベータなどの商業用機械市場での小型高性能でローコストのロータリエンコーダへのニーズに対応したもの。高精度・高信頼形で低価格を実現した。

　 同社は、昨年４月に米ＡＶＡＧＯグループの一員となり、今回の新製品はＡＶＡＧＯとの共同開発製品の第１弾。

　 ネミコンの機械設計にＡＶＡＧＯの光学設計、電子回路技術を加えて開発した。

　 部品点数を減らし、既存製品の部品との標準化・共通化を進め、海外生産によって低価格化を図った。

　 標準価格は１台１万７千円。新発売キャンペーンとして４月末まで１台１万円の特別価格を適用する。量産ロット向けの特別価格も設定。初年度販売予定は１０万台以上。

　 特徴は、実績ある光学式インクリメンタル形ロータリエンコーダ。耐振・耐衝撃性に優れた堅牢なダイキャストハウジング。コンパクトサイズ。分解能２５００パルス/回転・６信号・応答周波数２００キロヘルツ。広い使用温度範囲（マイナス２０―プラス８５度Ｃ）。カスタム仕様対応。

　 電源電圧ＤＣ５Ｖプラスマイナス５％。消費電流（無負荷）１００ｍＡ（無負荷）。質量１５０グラム以下（ケーブル除く）。